かねてよりお伝えしている神社で上棟祭が執り行われました。
先の棟上げの日に続き、この日も良い天気に恵まれました。
永年代々とこの神社が続きますように宮司様が祝詞を唱えられ、氏子のみなさまと厳粛な空気の中で儀式を執り行います。
その中でも印象深かった儀式を紹介します!
まず棟木を棟に上げる儀式
曳綱ノ儀(ひきづなのぎ)です。
まず大工二人が棟木の両端に紅白の曳綱を結び付け、その紅白の綱を屋根の下に下ろします。
次に屋根の真ん中にいる棟梁が幣を左右に振りながら力強く「エイエイエイ」と唱えます。その声に合わせ拝殿におられる氏子の皆様がエイエイエイと綱を引きます。
それを三回繰り返します。
神社建立では、初めて棟梁となり幣を振る 田中博士
次にその上がった棟木を棟に打ちおさめ千年に渡り安泰であるように祈願する槌打の儀(つちうちのぎ)です。
またまた棟梁が屋根のてっぺんで「千祭棟(せんざいとう)」と幣を振りながら大きな声で唱えます。そのあと屋根の両端に構える二人が木槌を大きく振りかざし棟木をトントントンと打ちつけます。
次は「万歳棟(マンザイトウ)」と唱え、また三度トントントンと打ちつけます。
そして「永永棟(エイエイトウ)」と唱え、三度トントントンと打ちつけます。
掛け声をあげながら幣を振る棟梁
木槌を打つ児島大工と秋武大工
これによって無事に棟木を修めることができ、千年万年永久に神社の社、棟木、建物がしっかりとこの地にあることが祈願されました。
離れて写真を撮っている私もその声の迫力と木槌を打った地の響きを感じ、棟梁の意気込みを感じました。
こんな儀式に立ち会うのは私は初めてでしたので、その緊張感と皆さまの心構えを感じとても良い経験をさせていただきました。