地域で代々受け継がれる神社の拝殿の新築工事を依頼していただきました。
着工から竣工まで節目ごとの式典にも立ち会わせていただき、大変貴重な体験となり感謝申し上げます。
竣工式では地域のたくさんの方も参加されとても賑わいました。
拝殿の鬼瓦や屋根の懸魚(ゲギョ 屋根の三角の部分についている飾り 火伏せのおまじない 「魚」を「懸ける」ことで「水をかける」意味合いとなり、火災から建物を守るための守りとして使われています。また、屋根の露出部分を雨風から守る実用的な役割もあります)は、以前から使われているものを再利用しました。
拝殿への上がり口の階段は屋根より中に取付けたことにより雨の日でも濡れずにお参りできます。
賽銭箱も以前の物を使用し、新しい階段に綺麗に収まるように台を据え付けました。
正面の奥にある虹梁(コウリョウ 社寺建築や山車など伝統建築で、虹のように上下に反り返った形状を持つ梁)も以前使われていたものを再利用しています。
梁は、曲がった桧を使用しました。
垂木は、長持ちするように表面にボンド等で加工することにより割れにくくなります。
以前から使われていた歴史ある物と新しく施工した物がこれからも代々受け継がれていくと思うと深く感銘しております。

大工さん方に出来栄えはどうですか?と尋ねると「大変すばらしいと思います」と言われ、その言葉を聞いて私も自信をもって大変すばらしいと言えます!!
ありがとう!
これからも地域の皆様やいろんな方の心の拠り所となるでしょう。